便秘

こんな症状でお困りではありませんか?

  • 便意はあるがなかなか出ない
  • お腹が張って苦しい・辛い
  • 薬を飲まないと出ない
  • 一定の周期で便秘になる
  • 便秘と下痢を繰り返す

当院には便秘にお悩みの方が来院され、数多くの方に喜んでいただいております。

便秘を解消することは、自律神経が整い、免疫力が向上し、体の疲労が取れ、肌艶が良くなり、姿勢も良くなると良い事だらけです。

また最近では便秘を放っておくと大きな病気と関連する報告もされています。

つらい便秘を解消して快適な毎日を手に入れましょう!!

便秘とは

便秘の定義を慢性便秘症ガイドラインでは

【本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態】

としています。

便秘症の基準

  • A排便の4分の1超の頻度(4回に1回以上)で、強くいきむ必要がある
  • B排便の4分の1超の頻度で兎糞上便または硬便である
  • C排便の4分の1超の頻度で残便感を感じる
  • D排便の4分の1超の頻度で直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある
  • E排便の4分の1超の頻度で用手的な排便介助が必要である
  • F自発的な排便回数が週に3回未満である

以上の項目のうち2項目以上を満たしているもの便秘症の基準としています。

上記の症状が6カ月以上前から継続し、その基準を3カ月間満たしているものを

慢性の基準としています。

 

週に3回以上便が出ない人は腹部膨満感や腹痛、排便困難に悩むことが多く

排便時の4回に1回以上の頻度で排便困難感や残便感を感じる人は生活に支障が出るため

なんらかの対応を要することが多いです。

ブリストル便形状スケール

便の形状を客観的に評価するために医療現場で実際に使われている

『ブリストル便形状スケール』

と呼ばれる基準があるので、下の表を参考にして自分の日頃の便の形状を確認してみて下さい。

 

タイプ3~5が健常な便の範囲内で、4が最も健常な状態。

タイプ1と2が便秘の便、タイプ6と7が下痢に当たります。

些細な便秘が頑固な便秘になる10の理由

①便意のがまん

便が直腸に降りてくると便意が起こります。ところが

・朝忙しい

・学校や職場でトイレにいくのが恥ずかしい

などの理由でせっかくの便意を我慢してしまうことがありませんか?

 

便意を我慢することは直腸に降りてきた便を無理やり体内にとどめることであり体のメカニズムに逆らっているということです。

たまに我慢する程度ならいいですが、あまりに我慢の回数が増えると自然の便意が起こりにくくなってしまう可能性があります。

②朝食抜きや過度の小食・糖質オフダイエット

そもそも便は食べたもののカスですから食事をしなければ便の材料が出来ません。

また腸の蠕動運動は胃に食べ物が入ったことをきっかけに起こります。

 

ダイエットのために食べる量が減っていると材料不足と、胃の反射である蠕動運動を起こせなくなるので便秘の原因となる可能性があります。

 

また必要な栄養素が足りなくなったり、食物繊維も不足してくると便秘を助長してしまいます。

糖質オフダイエットは食物繊維不足になりがちなので気を付けましょう。

③冷えと水分不足

便秘で悩む方が増えるのは、冬の寒い時期と夏の暑い時期に多いと言われています。

 

冬の寒い時期は全身が冷えて末梢血管が収縮すると交感神経が優位になって腸の働きが抑制されます。また血行が悪くなると腸に行く血流も低下しやすくなるのでこれもまた腸の働きを抑制させる原因になります。

 

夏の暑い時期は体内の水分が不足します。便はほどよく水分が含まれた柔らかい状態でないと排出しにくくなります。体温調節のために発汗作用が高まり大腸に移行する水分が極端に減少するため水分は不足しやすくなるのです。

 

夏場はエアコンも要注意。外気との差で交感神経が優位になり腸管の運動低下を招くケースもありますし、クーラーによって過度に手足が冷えてしまった場合も交感神経が高まるので腸管の運動は抑制されてしまいます。

④睡眠不足や夜型の生活

排便のリズムには自律神経と腸独自の神経が関係していますが、腸の働きをつかさどる副交感神経は睡眠中に活動が活発になります。

夜遅くまで起きていたり昼夜逆転の生活をしていたりすると自律神経の働きが乱れ腸のリズムに狂いが生じてしまいます。

⑤運動不足

蠕動運動には腹筋が大きく関わっています。

運動不足で腹筋が弱くなると蠕動運動が起こりにくくなり便を押しだすことが難しくなってしまいます。

ウォーキングでも腸管は動きやすくなりますので運動不足の方は運動不足解消を検討してみて下さいませ。

⑥加齢

高齢になると男女問わず便秘で悩む方は増えてきます。国民生活基礎調査でも60歳を境に便秘の患者数はぐんと増加します。

その理由はやはり腸の機能そのものが弱くなってしまうことです。

70歳を過ぎると腸の筋肉の弾力性は若い時の約75%に落ちることがわかっています。単純に便を先へ送る力が弱くなってしまうのです。

それに加えて高齢になると食事量も減ったり、運動も不足したりといったことも悪材料となります。

⑦女性ホルモンの影響

ある会社が20歳から59歳の女性に行ったアンケートでは体の悩みの上位に便秘が入っています。

女性は生まれながらにして便秘になりやすい要因をもっているのですが、それは黄体ホルモンが関わっています。

このホルモンは腸管の平滑筋の刺激に対する感受性を低下させ、大腸の内容物の水分を吸収する作用があります。

なので黄体ホルモンが分泌されている時期には大腸の蠕動運動が抑制され、便の水分が少なくなって硬くなってしまうことが起こるのはある意味仕方のないこと

ですので、この時期には特に食事に注意して排便力を低下させないように心掛けて下さい。

⑧手術の後遺症

虫垂炎や子宮筋腫、子宮がんなどで回復手術した際に臓器が空気にさらされると、隣り合った臓器と臓器、あるいは腸管と臓器がくっついてしまう場合があります。

癒着は手術を行なう以上ある程度は避けられないものですが、術後10年経ってから便秘の症状が出て来る人もいるそうです。

⑨特定の病気や薬の影響

甲状腺の病気、なかでも女性に多い甲状腺機能低下症では便秘の症状がみられることがあるようです。

また抗うつ剤の副作用で便秘が起こることもあると言われています。

⑩下剤の乱用

下剤を使うと蠕動運動がおこって便意が起こるという腸のリズムが妨げられます。

どうしても苦しい時の処置として使う分にはいいですが、あまり乱用していると腸そのものが衰えてしまいます。

当院の便秘に対する施術

当院では便秘の解消に向けて

  1. 骨盤周囲の筋肉に刺激を入れる
  2. 自律神経を整える
  3. 肋骨の歪みをとる

大きく分けると、この3つのアプローチで改善を図ります。

①骨盤周囲の筋肉に刺激を入れる

骨盤周囲の筋肉には大腸や小腸と関連している筋肉が多くあります。

これらの筋肉に刺激を入れていくことは【腸】に刺激を入れることになるので腸の活性化とつながります。

自宅で出来るセルフケアもお伝えします。

②自律神経を整える

腸は自律神経の副交感神経の働きにより運動します。

日頃から交感神経が優位になっている状態だと腸の働きが落ちているので、交感神経を抑制し、副交感神経を促進する施術を行っていきます。

③肋骨の歪みをとる

肋骨が硬くなったり歪んだりしていると、呼吸が浅くなり、

呼吸が浅くなると自律神経の働きは低下します。

また深い呼吸が出来ないことは呼吸による腸への物理的な刺激も減るため腸の働きが低下します。

肋骨の歪みを取り、呼吸を深くすることは自律神経を整えて腸への機械的刺激を入れることにも繋がるのです。

排便力をつけるために

排便力をつけるためにはご自身で出来ることも多数あります。

下記にその例をいくつかあげておりますのでチェックして頂いて、出来ていない所があれば、出来る所から始めてみて下さい。

①食後すぐに動かない

食事をすることはリラックスして一時的に頭をクールダウンさせて腸に良い環境を作る時間となります。脳がクールダウンして副交感神経が働きやすくなると腸の働きが良くなり蠕動運動も活発化します。

ところが食後にすぐ活動すると交感神経が優位になってしまうので消化に必要な副交感神経の働きが悪くなり、消化不良になった食物は胃腸の働きを弱めるのでさらに良くない状態になります。

食後は出来るだけすぐに活動せずリラックスできる時間を確保したいところです。

②就寝の3時間前までに食べ終える

睡眠中にモチリンというホルモンが放出されます。

モチリンは胃腸を掃除してくれるホルモンと言われています。

このホルモンは空腹時に胃腸を収縮させてお腹の中にあるものを先へ先への運んでくれます。

モチリンは食後8時間経たないと分泌されないので夜遅くに食事をすると、睡眠中に胃腸の掃除をして回復することが出来なくなるのです。

③水分をしっかり摂る

水分には腸の蠕動運動を活発にする働きがあります。

朝目覚めてすぐ飲むコップ一杯の水は便秘解消法としてよく知られています。

食べ物が入っていない空っぽの状態の胃に水が入ると胃が刺激され大腸に蠕動運動を始めなさいという信号を送ってくれるのです。

また便を柔らかくするためにも水分は欠かせません。水は1000㎖飲んだうちの900㎖は小腸で吸収されて大腸に届くのは100㎖ほどです。また大腸でも水分が吸収されるので便に使われる水分はそれ以下です。水分が少ないと便は硬くなり出にくくなります。

体重×30㎖を目安に水分補給を心掛けて下さい。

④食物繊維について

食物繊維はしっかり摂っているつもりでも便秘がなかなか改善しない。そんな方もおられると思います。

食物繊維を摂るには水溶性と不溶性の割合をチェックしてみて下さい。

 

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の割合は2対1が理想と言われています。

日常的に取りやすいのは不溶性の方が摂りやすいので水溶性は意識して摂取する必要があります。

 

水溶性食物繊維を多く含む食品

ワカメ・ヒジキ・コンニャク・キノコ類・らっきょ・りんご・大麦など

 

なかなか摂取が難しい場合は、市販のゼリーなどを使っても良いと思います。

⑤オリーブオイル

オリーブオイルに含まれるオレイン酸の効果が便秘に期待できるのですが、

このオレイン酸は小腸で吸収されにくいという性質があるため大腸まで届いて便のすべりをよくすると言われています。

 

1日1杯~2杯のエキストラバージンオイルを直接飲んでもいいし、パンにつける、ドレッシングに入れるなどして摂取してください。

⑥オリゴ糖

オリゴ糖は人間の持つ消化酵素で消化・分解されることなく大腸まで届くという性質があります。

大腸に届いたオリゴ糖はビフィズス菌のエサとなって善玉菌を増やし腸内環境をよくします。

 

果物やハチミツ、トウモロコシ、ニンニク、ネギ、納豆、タマネギ、ゴボウなどに比較的多く含まれています。

⑦自律神経を整える

腸は脳と関係しており【腸は第2の脳】と呼ばれています。

自律神経とは、心臓の鼓動や体温の調節など、意志とは無関係に体内の様々な働きの調整を行っている神経の事です。

この自律神経には体を活動の方向へ導く交感神経と、安静の方向へ導く副交感神経があります。

 

運動したりすると、心臓の動きや呼吸が早くなったりするのは交感神経の働きによるものです。血圧や血流を増やして活動のための酸素を全身に送ろうとするのです。

これとは逆に心臓をゆっくり動かし、体全体をリラックスさせる働きをしているのが副交感神経です。

 

交感神経と副交感神経はバランスを保ちながら働いていて、活動の活発な昼は交感神経が主に働き、夜寝ている時は副交感神経が働きます。

腸の運動とは副交感神経に支配され命令されて動くのです。ですので体がリラックスしているときに腸の働きは活発になり排便が促進されます。

また逆に緊張が強くなって交感神経が優位になると腸の働きは鈍くなり、排便が抑制されるのです。

 

これがストレスや生活習慣の乱れによって自律神経の働きが乱れると腸の動きも悪くなり、消化機能にも影響する理由です。

*自律神経による胃と腸の働き方は同じです

慢性便秘症のタイプは2つある

・器質性便秘

狭窄性   大腸がん、クローン病、虚血性大腸炎

非狭窄性  巨大結腸、直腸瘤、小腸瘤、S状結腸瘤など

・機能性便秘

突発性便秘・・・原因がはっきりしない

症状性便秘・・・代謝、内分泌新患、膠原病など

薬剤性便秘・・・向精神薬、抗コリン薬などの副作用による

便秘型過敏性腸症候群(IBS)

排便回数が少ないタイプの特徴

排便回数が1週間に3回未満というタイプは結腸に多くの便が滞留するため、腹部膨満感や腹痛などが生じます。またその間に水分がどんどん吸収されることで便が硬くなり排便困難が生じることもあります。

 

おもな原因は大腸の動きが低下している事です。

そのために腸の蠕動運動が弱まり、結腸で作った便を直腸まで十分に運べないのです。

 

また食べる量が少ない、不足しすぎていてもなる場合があります。毎日排出するだけの便がたまらないのです。

排便が困難なタイプの特徴

強くいきんでも直腸に一部の便が残ってしまい残便感に悩まされ、一日に何回もトイレに行ってしまいます。

おもな原因は腸のセンサーの働きが低下していることがあげられます。

 

直腸に便がたまっても便意を感じられず、そのまま便が滞留してしまいます。

また加齢により、便意を感じても直腸を十分に収縮出来なくなり排出しにくくなることもあります。

便秘に関わるあれこれ話

便秘は毎日でないとおかしいか

快便の人の排便時間は50秒から1分ほどと言われています。

残便感によって1日に何度もトイレに行かなければならない症状も便秘に含まれます。

 

ですが、

排便が毎日なくてもすっきりとした便が出せ、お腹が張るなどの症状もなければ排便ペースはそのままで構いませんし、時間も困っていないなら大丈夫です。

毎日排便しないと便秘というのは誤解です。

日本人は腸が長いから便秘になりやすいは本当か

これもよく聞かれることですが、農耕民族で草食の日本人は狩猟民族で肉食中心の欧米人よりも腸が長いという俗説がありますが、正確なエビデンスはありません。

 

腸の長さと便秘には関係があるという説もありますし、相関関係はないという報告もあり、腸管の長さと便秘の関連性について一定のコンセンサスは得られていないのが現状です。

 

腸は伸びたり縮んだりするので、検査する状況によって長さも変わってしまい、正確に定義するのが難しいようです。

冷え性と便秘

手術で摘出した人の結腸の正常な部分を使った実験で、直腸の収縮は温度によってかわることが証明されました。

 

体温に近い37度で結腸に収縮を促すと20~30%の収縮が見られるのに対し、31度で結腸に収縮を促すと、40~70%もの異常な強い収縮が見られたそうです。

この結果から腸は冷えると小さく縮こまることがわかります。

 

縮こまれば働きが悪くなり便秘になりやすいと言えます。

同じ日本でも寒い地域の方が下剤を処方する頻度が高いというデータもあります。

酸化マグネシウムを毎日飲んで大丈夫でしょうか

酸化マグネシウムは日本で最も多く処方されている便秘薬だそうです。

酸化マグネシウムは刺激性の下剤と比べると効き目が穏やかでお腹が痛くなることもあまりなく、習慣性や依存性もないとされていますが、高マグネシウム血症は注意しておいた方が良いと言われています。

センナは長期間使わない方がいいですか

センナはアフリカのナイル川中流地域原産の植物で、日本でも古くから処方されてきたおなじみの便秘薬です。

センナは刺激性の便秘薬で一時的に使うことは効果的ですが、薬剤耐性ができ繰り返し使っていると効果を失っていくと言われています。

同じ効果を得るためには飲む量を増やしていく事になり、いずれ大量に飲み続けていると大腸が動かなくなってしまうと言われています。

慢性便秘に運動は効果がありますか

日頃から運動する機会が多い人には便秘が少ないと言われています。

運動は腸に刺激を与え腹筋などを鍛えることで排便力も向上するため便秘に効果的です。

 

そのなかでも直接お腹をひねるもの。

例えばテニスやゴルフ、ピラティス。フラダンスやベリーダンスのような体をひねる・揺らす運動もお勧めです。

 

残便感が残る便秘には肛門括約筋を強化する運動が良いでしょう。

運動が苦手という人は30分のウォーキングから始めてみるのも良いのではないでしょうか。

 

通常の施術費用はこちらです

施術費用

大人 ¥5,500
学生以下 ¥4,400

初めての方のみ

初診料 ¥2,200

(問診検査等にじっくり時間をかけるため頂いております)

当院には遠方からお越しの方も多くおられますので、通院回数を減らすためにご希望の方には1日で2枠お取りすることも出来ます。

その場合の料金は以下となります。

1日2枠をご希望の方は

大人 ¥11,000
学生以下 ¥8,800

初めての方のみ

初診料 ¥2,200

(問診検査等にじっくり時間をかけるため頂いております)

※ 価格は全て税込みです。

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