自律神経にカフェインが影響するの?摂取したらNGなものと対処法とは

自律神経のバランスのバランスを悪化させる原因は、精神的ストレスや女性ホルモンのバランスなどさまざまなものがありますが、カフェインもその内のひとつ。

今回は、

カフェインが自律神経にどのような影響を与えるのか

カフェインの影響を抑えるにはどのような方法が効果的なのか

などについて、ご紹介していきます。

カフェインが自律神経に及ぼす影響

自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。

片方が活発に働いているときには、もう片方が休む仕組みになっており、自律神経のバランスが良いときにはそれぞれ適度に休みが取れている状態。

ところが、何らかの原因で、片方の自律神経ばかりが活発に働いていると、自律神経を司る脳の視床下部が疲労し、様々な自律神経失調症状につながるとされています。

自律神経のバランスが崩れる原因として、運動不足をはじめとする生活習慣の悪化などが考えられます。

加えて、仕事や薬剤の影響などで恒常的にストレスに晒され、交感神経ばかりが活発に働いていることも、原因のひとつです。

そして、今回ご紹介するカフェインも、交感神経を優位にする働きがあります。

交感神経を優位に働かせるカフェイン

カフェインはそれ自体が身体に化学的ストレスを与え、交感神経を活性化させる興奮作用を持っていることが、研究でわかりました。

つまり、カフェインを摂取すると交感神経の働きが優位になります。

 

交感神経は、身体を攻撃モードにする働きを持っており、緊張信号を送って心身を緊張させ、心拍や呼吸を早め、血糖値を上げてエネルギーを作り出し、体が動きやすい状態を作り出しています。

カフェインの摂取過剰で、ずっと心身の緊張状態が続くと、心も身体も疲れてしまいます。

特に首や肩の筋肉が緊張し過ぎていると、緊張性頭痛の原因に。また、血流悪化によって新陳代謝が低下してしまうという問題点もあります。

 

でもこうしてカフェインは体を興奮させるもの。

と書いていると、

「私はコーヒーを飲んでリラックスしてるんだけど・・・」

という声が聞こえてきそうです。

 

それは、

・たばこを美味しいと思うか思わないか

・お酒を美味しいと思うか思わないか

と同じことで、コーヒーを美味しいと思うならメンタル的にはリラックス効果があると思います。

でも肉体的には間違いなく緊張の刺激が入っているという事です。

後は緊張とリラックスとどちらが優位になるかはその人次第なので、コーヒーを飲むことで何も問題がなく、体調もいいという方はそれでいいと思います。

この記事では、自律神経が乱れた症状が出ているなら一度カフェインを控えるという生活をしてみてはいかがでしょう。

というお話になっています。

カフェインの副作用はこんなにある!

カフェインも適度に摂取すれば、眠気覚ましなどになりますが、過剰摂取による副作用があります。

主なものは

・頭痛

・動悸

・不眠症(睡眠障害)

・うつ

・焦燥感

などです。

頭痛

交感神経が活発に機能しすぎると肩や首が凝り、緊張性頭痛の原因となります。

また、交感神経の働きが弱くなったときに副交感神経が必要以上に働き、偏頭痛を起こすので、頭痛が気になる方はカフェインを控えてみる価値があります。

動悸

交感神経には、心拍を早める働きがあります。

カフェインの過剰摂取によって交感神経の働きが強くなりすぎると、動悸を引き起こしてしまうケースがあるので、注意が必要です。

動悸までいかなくても、何か胸苦しさが抜けないといった方は

一度カフェインレスを試す価値はあります。

不眠症(睡眠障害)

睡眠時には、副交感神経が優位に働きます。

カフェインによる覚醒作用は交感神経を優位にして、副交感神経の働きを抑えることで起きている状態。

カフェインを過剰摂取すると副交感神経が優位になりづらく、不眠症を引き起こし、生活リズムの乱れを起こす原因になります。

夜寝にくいというのが主訴の方は、午前中にカフェインをしっかりとって覚醒し、お昼以降は取らないようにするのも一手です。

うつ・焦燥感

カフェインの摂取は、体内のカリウムとマグネシウムの消費につながります。

このカリウムとマグネシウムが不足すると人間は、焦燥感を起こすことが分かっています。

カフェインは頑張っている体に更に頑張れ!という刺激です。

うつになる方や焦燥感の強い方はもう既に何かに頑張り過ぎて疲れている方なので、そこにまだ頑張れ!というカフェインの刺激はあまりおススメ出来ません。

カフェインを含む食材と含まない食材を知る

カフェインによる体調不良は、過剰摂取による自律神経のバランス悪化によって起こります。カフェインの過剰摂取を防ぐためには、カフェインを含む食品について知っておくといいでしょう。

カフェインを含む食材はこれ!

カフェインを含む飲み物は、コーヒーが有名。ですが、紅茶やココアに含まれているのは、ご存じないという方も多いかもしれません。

日本茶には、なんとコーヒーを上回るカフェインが含まれており、身体に良さそうな栄養ドリンクにも、非常に多く使用されています。

食べ物だと、チョコレートにもカフェインが含まれているので、食べ過ぎには注意が必要です。

 

一般的な飲み物に含まれるカフェイン量は以下を参考になさって下さい。

・玉露

150mlあたり180mg

・コーヒー(ドリップ)

150mlあたり100mg

・コーヒー(インスタント)

150mlあたり65mg

・ココア

150mlあたり50mg

・紅茶

150mlあたり30mg

・ほうじ茶

150mlあたり30mg

・烏龍茶

150mlあたり30mg

・コーラ

150mlあたり15mg

・玄米茶

150mlあたり15mg

カフェインを含まない食材とは?

麦茶やそば茶、ルイボスティー、杜仲茶、甜茶など、お茶の葉由来でない飲み物にはカフェインが含まれていません。

チョコレートでも、カカオマスを含まないホワイトチョコレートはOK。

これらの飲料・食品を摂取しても、カフェインの過剰摂取になることはありません。

カフェインを過剰摂取したときの対処方法

カフェインによる副作用を防ぐためには、過剰摂取をしないよう、自分自身で気をつけるのが一番です。

万が一、過剰摂取してしまった場合には、どのような対処法が効果的なのでしょうか。

水分を十分に摂取する

カフェインには利尿作用があるため、体が水分不足に陥ってしまう危険性があります。

脱水を防ぐためには、水分を積極的に摂取することが大切。

加えて、水分を多く摂取して尿量が増えると、体内のカフェイン排出促進の効果も期待できます。

カリウムとマグネシウムを摂る

カフェインの過剰摂取は、体内のカリウムやマグネシウムの不足につながる可能性があります。

これを防ぐためには、食べ物によってカリウムやマグネシウムを補充するのが効果的です。

カリウムはアボガドやほうれん草、マグネシウムはしらす干しやイワシの丸干しなどに多く含まれています。

大豆製品は、この両方を多く含んでいるので、特におすすめの食材です。

まとめ

コーヒーは1日何倍が正解か?

これに関しては色々な人が色々なことをおっしゃり、私もどれが正解かはわかりません。

ただ今回言いたいことは

「何らかの自律神経症状が出ているなら、カフェインを控える。または思い切って止める」

といった事が有効な場合があるということです。

カフェインは体にとって、役に立つこともありますが、摂取量が多すぎると副作用を招き、頭痛などの体調不良の原因になります。

ネットでも色々な情報がありますが、大事なことはそれが今の自分に合っているかどうか。

しっかり見極めて健康な毎日を送って下さいね^^

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