まずこれらの痛みはけっして仮病ではありません。
未だに根性論で向き合う指導者もいるようですが、これらの痛みは物理的に本当に痛いのです。
そんな悩ましい足のスポーツ障害ですが、共通するメンタル面の問題があることをご存知ですか?
その原理を知れば、セルフケアや自分の意識で何とか立て直せるかもしれません。
オスグット、ジャンパー膝、シーバー病に共通するメンタルの問題とは
それは日々の練習でよくあることです
○練習で体がひどく疲れた時
○相手の方が強いと気持ちで負けた時
○同じレベルの相手と戦って自分に余裕のない時
○焦った時
○嫌々練習をしている時
などの心理状況です。
こういう心理状況だとどうなるか
それは
【体が開いてしまうのです】
世の中には色々な競技がありますが、すべての競技で共通して言えるのは
体が開くというのはいい状態ではありません。
何らかの原因で体制が崩れてしまっているのです。
上半身だけが動くいわゆる「手打ち」
になっていたり
下半身だけが先に動き過ぎていわゆる「および腰」
になっています。
美しくケガをしにくい体の使い方は上半身と下半身の動きが繋がっていることです
ところが上述した
焦りや疲労、プレッシャーなどでメンタル面が崩れると
それと同じくして体の軸が崩れてしまう。
これが各スポーツ障害の痛みに発展するのです。
では体が開くとどうなるのか?
それは
【膝や踵にかかる重心が崩れてしまいます】
↓
膝や踵にかかる重心が崩れてしまうとどうなるか
【膝や踵が崩れない様に周囲の筋肉の緊張が高まります】
↓
膝や足周囲の筋肉の緊張が高まるとどうなるか
【オスグット、ジャンパー膝、シーバー病の痛みを出してしまうのです】
これが、痛みを誘発する大きな1つの原因となっています。
膝や踵にかかる体重が微妙にずれた状態で一日何時間も練習を繰り返すと
子供の未発達な軟骨部分が耐え切れなくなってくるのです。
オスグットやジャンパー膝、シーバー病は成長痛ではありません。
同じチームで同じ練習をしているのに痛みの出る子と出ない子
がいるのはこういった理由があったのです。
体が開かないために意識しなければいけないこと
○足の親指の付け根で地面を蹴る意識を持つ
体が開くと体重は足の小指側に乗ってしまいます。
そうすると膝は外を向いてしまい、膝や踵にかかる体重のバランスが崩れるのです。
日頃歩いている時や、練習はじめの軽いウォーミングアップの時はじっくり自分の状態を感じながら体を動かせるので、親指側で地面を蹴っていることを注意して行ってみて下さい。
○膝が前を向いていることを意識する
足の親指で地面を蹴ることと同時に、走っている時に膝が前を向いていることも意識して下さい。疲れて膝がO脚気味になってくると膝や踵にかかる体重のバランスが崩れます。
これも軽めの練習時は意識しやすいのでその時に自分で癖づけましょう。
最後に
いかがでしたか。痛みが出るという事は成長痛や練習のやり過ぎだけではなく、
【体が開く】
すなわちフォームの乱れが大きな要素を持つのです。
練習開始時の体力に余裕のある時や、格下の相手と戦っている時はフォームは崩れにくいです。
でも、練習がハードになってきたり、強い相手と戦うと焦ってフォームは崩れがちです。
メンタル面は日頃の練習でしんどくなって来てからが勝負です。練習のしんどい時のフォームが大切な試合で出る一瞬の動作とつながると思って、しんどい時こそフォームを崩さず頑張りましょう。
そうすれば、足の痛みから解放されるだけでなく
いざという時に美しいフォームで力強いプレー出来るパフォーマンスが上がりますよ