当院に来院される方からよく
『私やたらと喉がよく乾くんです』
という訴えをよく聞きます。
こういった状態は自律神経の乱れに原因がある事が多いです。
今回は交感神経が優位になってしまうと喉が渇く理由を解説してみたいと思います。
唾液には2種類ある
唾液(つば)には2種類あります。
サラサラしている漿液性(しょうえきせい)のだ液と
ネバネバしている粘液性のだ液です。
これらは耳下腺、顎下腺、舌下腺などのだ液腺から分泌されます。
唾液の分泌量は顎下腺が最も多く、次が耳下腺、その次が舌下腺の順で唾液が分泌されます。
唾液は自律神経の働きによりコントロールされています。
自律神経系には交感神経系と副交感神経系があり、交感神経は体を動かす活動時に優位になって、副交感神経はリラックスしている時に優位になります。
多くの場合交感神経と副交感神経の働きは正反対の作用を持っていますが、だ液に関してはどちらの神経系も分泌を促進します。
ただしその成分には違いがあって、
交感神経が優位なときはだ液量が少なくなりネバネバした粘液性のだ液に、
副交感神経が優位のときはサラサラの漿液性のだ液になります。
そのため体がストレス状態になり交感神経優位になるとやたらと喉が渇いてお茶や水が飲みたくなるんですね。
喉が渇きすぎると心当たりがある方は、改めてご自身のストレス状況をチェックしてみてはいかがでしょうか。