こんにちは!
エジリカイロプラクティックさかえ鍼灸院の布施篤志です。
腰が痛い方や、 腰は今は痛くないが
以前の関連記事に挙げた項目に当てはまっていた「腰痛予備軍」の方も、
〔 腰の筋肉の状態 〕について
ひょっとしたら、間違った認識をされているかもしれませんので
少し確認していきましょうね。
あなた自身が『腰が痛い!』原因を作ってる!? 大腰筋は被害者です!
以前の記事にもご紹介させて頂きましたが
一番、腰が痛い症状として多いのは
『筋性腰痛症(筋筋膜性腰痛)』
というタイプでしたね。
これは、腰痛の中で最も多いタイプのモノですが
実は、現在の病院での画像診断などで
「これは、○○が原因で腰が痛くなって、腰痛が出ていますよ~」
と、はっきりわかっているのは
『 約15% 』しかわかっていない
という事実、ご存知でしたか?
ということはつまり
『 85%の腰が痛いと言われている腰痛は、原因がまだわかっていない! 』
という現実がございます。
これは、2013年12月に
整形外科や腰痛の学会での共同声明で
公表されている事実です。
恐らく、ビックリされた方多かったのではないでしょうか?
私は、この現実を知った時
かなりビックリしたと同時に納得した記憶がございます。
というのも、体があまりにしんどくて 何とか病院に行ったことがあったのですが
何で腰が痛いのに
「科学万能の時代で、体の中もCTスキャンやMRI、レントゲンなどでしっかりと視認できるのに原因がわからない。」
「レントゲンで異常がないので、特に異常なし」と平然と言われた・・・」
「痛いから何とか病院で、原因を見つけてもらいこの痛みから解放されると思った安堵感が見事に打ち砕かれたという体験」
皆様の中にも、似たような経験ございませんか?
何でこんな風に体の痛みが酷いのに身体の中の状態がわかるレントゲンなどの画像診断で問題がないから
〔 痛くても、異常なし 〕
と言われるのか。
それは、
痛みが出ている部分が原因ではない
ということ。
地震に似ているかもしれませんね。
震源地 = 原因の部分
陸上の建物などの倒壊した場所(被災地) = 痛みが出て、困っている部分
という風に
〔 痛みのある個所 ≠ 原因の部分 〕
ということです。
人間の体は、左右だけでなく前後、上下、斜めと3Dの立体的に常にバランスを保つようにしています。
簡単に言うと 〔 綱引きをしている 〕 ということです。
前の筋肉が引っ張ったら後ろの筋肉が前に行き過ぎないように後ろに引っ張って
真ん中の楽なポジションに居させている。
「赤ちゃんの首が座る」という首の安定化が、正にこの状態です。
こんな感じで左右や上下などあらゆる方向に静止している時や、動いている時にも
バランスを取っているのです。
ですので、腰が痛いからといって腰が悪いわけではないのです。
「何で腰が痛くなったのか?」
という視点がとても重要です。
でないといつまで立っても
「マッサージしてもらった時はイイけど、その時だけだもんな~。痛みが取れるのは・・・」
と、いつ解放されるかわからない
「腰が痛い!」
「腰痛はもう嫌だ!」
「誰か何とかこの腰の痛みを何とかしてくれ!」
ということになりかねません。
嫌ですよね。
ずっと腰が痛くて、その場限りしか良くならず
家族や友人、仕事仲間にも迷惑を掛けるなんて・・・
だから、その痛い部分にのみフォーカスするのではなく
「本当の悪いところは、何処なんだろう?」
と、考えると上記の悪循環から抜けやすくなります。
なので、以前の記事に
「大腰筋が最も影響を及ぼしていることが多い」
と書きましたが
では、大腰筋が真犯人かというと必ずしもそうではありません。
というか、
〔 腰の痛みの原因の悪役に仕立てられている被害者 〕
または
〔 真犯人の影武者役 〕
という感じですね。
「腰が痛い」
「腰痛が酷い」
などの筋肉から来る痛みは確かに
〔 大腰筋の拘縮(持続的収縮) 〕で痛みが出やすくなっていることが多いですが
「なんでそもそも、大腰筋が拘縮したの?」
という視点が非常に重要です。
打ち身や事故などの外傷のケガや病気などでなければ
〔 あなたの生活習慣や仕事のやりかたから来ている 〕
ということが真の原因です。
では、
どういうことか、見ていきましょうね。
腰が痛いのは、あなたの生活習慣や仕事、部活動などの身体の求め訴える『腰痛の切なる声』が聞えないことが本当の真犯人!
では、具体例を見ていきましょう。
一つの例として
①長時間の運転、長距離ドライバー
②パソコンなどのデスクワーク
③長時間座りっぱなしの仕事や勉強
④事務作業
など、この人たちの共通点は
・座ることが多い
↓
・時間の経過とともに、猫背姿勢に丸くなっていく
↓
・大腰筋が縮こまる(拘縮状態になる)習慣が出来上がる
↓
・腰が痛くなってくる
という流れがかなりの率で多いですね。
実は、この後にも更に続きがあり、
・顎が前に出やすくなる
↓
・首や肩が不快感を感じる
↓
・不快感を通り越して、痛みを伴ってくる
という風になりやすいですね!
また、上記の場合は
上半身の簡単な流れで他にも色々とありますが、下半身なども当然、似たような流れが色々とあります。
・ずっと座っている
↓
・しんどく感じてくるので、姿勢を崩す
↓
・楽な体勢だから、そのままの姿勢で居続けるので
歪みの姿勢の習慣が始まり
↓
・体の軸が崩れた状態の姿勢をずっとしていた為に普段、負荷が掛からない所に負荷が掛かり続けるので歪んだ姿勢が出来上がっていき
↓
・その結果、
痛みが出る or 負担の掛かった筋肉が変に他の部分を引っ張り続けて痛みが出てくる
というように、
『 身体の歪み 』が生まれ、腰が痛いと感じる体が誕生してしまうという寸法です。
この話をすると
[ じゃあ、ずっと正しい姿勢をしていればいいんですね! ]
ということを、度々お聞きしますが
残念ながら、四六時中ずっと理想的な姿勢を取れる方はおりません。
〔 歪んでいること自体が悪いのではなく、『歪みの許容範囲』をオーバーしている! 〕
ということが良くないのです!
イメージとして
『 コップの水が溢れている状態 = 歪みの許容範囲オーバー 』
ということです。
姿勢を崩すことはバランスを取り続ける体のシステムですので、無理に姿勢を正し続けることは後に姿勢を崩し続ける原因にもなることもありますから
『 無理はしない 』
ということが、とても大切です。
なので、自分で生活習慣や仕事、部活動などである程度、コントロールできる人は
この負の連鎖から、抜け出やすいです。
問題は、自分で中々、コントロールするのが厳しい方がいらっしゃるのも事実です。
このような方々は、コントロールしやすい人と比べて
常に負荷が掛かり続けているので
『 身体に掛かり続ける不自然な負荷 = 体への借金 (負債)』
が、溜まっており
身体のしんどい作業やしぐさを感じやすいので
まず、原因をしっかり認識するために
自分の生活の時間帯の行動を振り返ってみてください。
体の負荷を軽減する工夫
完全に負債の原因である [ 負の行動 ] を無くすことはなかなか難しい一面もありますが、やはり工夫をして体の負荷を軽減するように努めることがご自分の今後の健康や将来、周りの方々に大きく影響が出てきます。
例えば、どうしても力仕事で腰痛を患いやすい方などは常に負荷が普通の人の何倍も掛かり続けているので、腰を庇って余計に腰が痛くなりやすいですから
コルセットを巻く
身体全体で重い物を持つようにしっかりと膝を曲げて、下半身を上手く使う
ストレッチなどのセルフケアを負荷の掛かる前後に実施(イチロー選手のウォーミングアップみたいな感じで)
慢性系の腰痛なら蒸しタオルなどで温めたり、急性系の腰痛なら冷やして横向きに安静にする
私生活で、変に姿勢を捻り続ける姿勢を取り続けたりしない
など
出来る限り、無理な負荷を減らし、掛け続けないという事が大切です。
負荷が掛かりつづける部分は、常にあなたに助けを求め訴え続けています!
姿勢が崩れるほど、無理なことや無茶なことを続けると必ず後々に影響が出てきますので
将来に向けて、
『健康貯金』を積み立てて行き、将来に投資をしましょうね!
中々、症状が改善しなかったり
何かお困りでしたら
一度お越しくださいませ。