○インスタント食品、加工食品は出来るだけ食べない。
現代版栄養失調という言葉をご存知ですか?
昔の栄養失調とはカロリー不足のことです。
現代はカロリーは過剰気味で微量栄養素が不足しています。
ビタミン、ミネラル、酵素
これらをしっかり補給するためには、生野菜や果物、頭から食べられる魚類など充分摂取するよう心掛けてください。
インスタント食品や加工食品のオンパレードでは空腹は満たされても、栄養は満たされませんよね。
ビタミンをしっかり取るためには
☑なるだけ野菜の買い置きはしない
☑色の濃い野菜を選ぶ
☑食卓に今までより1品野菜を増やす
ミネラルをしっかり取るためには
☑頭から食べれる小魚類を食べる
☑ひじきやわかめ等海藻類を食べる
☑だしは粉末を使わず昆布やいりこでだしをとる。
酵素をしっかり取るためには
☑生野菜をたっぷり食べる(当院は生野菜で体が冷えるという説を重要と考えていません。それより生野菜の酵素を摂取できることの方が重要と考えています)
☑果物も積極的に取る
☑酵素ジュースを飲む(市販でも自家製でも可。ご興味のある方は自家製酵素ジュースの作り方をお教えします)
○砂糖を使った甘いもの過剰摂取を避ける
糖が体内に入るとインシュリンが分泌されます。このインシュリンが過剰に分泌されるとインスリンは卵巣を刺激してアンドロゲンという男性ホルモンを分泌してしまいます。
この作用は排卵などに影響し、多嚢胞性卵巣症候群の原因になるとも言われています。
家で使う砂糖を、黒砂糖やキビ糖・てんさい糖に変えるとミネラルが含まれていて良いです。てんさい糖は体を温める砂糖とも言われています。 砂糖や塩もやはり精製されていないものの方がいいです。
○牛肉、豚肉よりも魚を食べる割合を増やす。 マーガリン、ファーストフードなどトランス脂肪酸も出来るだけとらない。
牛や豚の体温は人間より高く、脂の融点が人間より高いです。なので牛や豚の脂は人間の体内で溶けにくいといわれています。
また、肉は腸で消化される際にアンモニアという物質を発生させます。アンモニアは毒素なのでこの毒素を分解するのに肝臓に負担がかかってしまうということもあります。
魚は週3回、出来るだけ丸ごと食べるのがいいです。
マーガリンやファーストフードに多く含まれるトランス脂肪酸も人間の体が分解しにくい分子構造になっているため体内に残りやすい老廃物の1つです。出来るだけ取らない方がいいです。
○植物性タンパク質と、植物性女性ホルモン(イソフラボン)を多く含む大豆食品を積極的にとる。
タンパク質は筋肉などの材料になることはご存知ですよね。
体を構成する60兆個の細胞の基礎になるのがタンパク質であり、意外なところでは骨の中身は強固なコラーゲン繊維で出来ていてその材料はタンパク質です。免疫細胞もタンパク質です。赤ちゃんを作るために必要な卵巣も子宮も卵子も子宮内膜もすべてタンパク質を基本の材料としています。
非常に大切なタンパク質なのですが、一般的な日本人家庭のタンパク質摂取量は全体の食事の20%ほどといわれています。
これから体質改善で新陳代謝をアップしていきますのでタンパク質摂取量を全体の30%にするのが理想的です。なかなか意識しないと30%とっていないものですよ。
また大豆に含まれるイソフラボンが女性ホルモンのひとつであるエストロゲンと似た働きをしてくれるといわれています。タンパク質を摂取することも兼ねて大豆製品は積極的にとってください。
納豆
豆乳
高野豆腐
サラダに大豆
などを毎食取ると効果的に良質なたんぱく質が取れます。
○オメガ3系の摂取
体を元気にするためには細胞が元気でないといけません。
細胞が元気になるためには細胞を覆っている細胞膜が元気でないといけません。
細胞膜を構成する成分は脂肪酸であり、オメガ6系とオメガ3系とがあります。
そのうち、オメガ6系は動物性脂肪やサラダ油に含まれるため過剰にとりすぎているのですが。オメガ3系はいわゆる青魚に含まれる成分で亜麻仁油やしそ油などにも含まれます。
理想はオメガ6系と3系の割合が1対1なのですが、通常の食事ではまず不可能なので、オメガ3系だけは亜麻仁油などを購入して、サラダやジュースに入れて摂取するといいです。
○腸内の毒素を抜くために食物繊維の多い食材や、乳酸菌を多く含む漬物、キムチなどを積極的にとる
お通じを良くしておくことも元気になる秘訣です。
老廃物である便が長い間腸の中にいるとやがて発酵し、インドールやスカトールという毒素が発生します。この毒素を腸が吸収して体の中に取り込んでしまうことが問題なのです。
食物繊維を多く含む野菜や果物のほか、海藻やキノコ類は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれています。毎日の食事に取り入れていきましょう。
また便秘解消に注目されているのはオリーブオイル。
オリーブオイルは腸から吸収されにくい特徴があるため、普通の油よりも体内に蓄積されにくい性質があり、しかも腸内で油として残っていることで便の潤滑油として働いてくれます。
炒め物をオリーブオイルにする
自家製ドレッシングにオリーブオイルを入れる
揚げ物をオリーブオイルにする
などが効果的です。