○ぎっくり腰って温めた方がいいんですか? 冷やした方がいいんですか?
○何年も持っている持病の腰痛の場合は?
○湿布は温湿布がいいの、冷湿布がいいの?
など腰痛にお悩みのからからよく聞かれる質問ですのでお答えしますね。
急性の腰痛は冷やす 慢性の腰痛は温める
ざっくり言うと
急性の腰痛は冷やす
慢性の腰痛は温める
が基本的な考え方になります。
急性の腰痛とは
ぎっくり腰
ヘルニア
ケガや打撲
過剰な運動後の筋肉の炎症
など今まで痛みがなかったものが発症した直後です。
定義は見方により異なりますが
炎症の起こる3日間という見方も出来れば、1カ月以内に治るもの
という見方もあります。
細かい話は置いておいて、この場合は組織が傷ついて炎症を起こしているので
冷やすのが良いです。
痛みが出てから数日は冷やし、炎症が落ち着くとともに今度は温めて血流を良くしていきましょう。
冷やすというのもぎっくり腰など症状がきつければ湿布程度では効きません。
症状のきつい場合はビニール袋に氷を入れて冷やすくらい冷やさないといけません。
患部で感じる冷たさはハンカチをひくなどして調整して下さい。タオルだとあまり冷たさが伝わらないでしょう。
20分冷やして20分休み、また20分冷やす。
症状がきつければこれを1日3セットして下さい。
慢性の腰痛とは
痛みが3か月以上続くものを慢性腰痛と言います。
この場合は筋肉が緊張して(こっていて)血行が悪くなっており、血行が悪いと老廃物の中にある炎症を起こす物質が悪さをして痛みを感じるようになります。
血行が悪いから何とかして~!と脳に連絡しているのです。
こういう場合は温めてあげないといけません。
温める方法は
お風呂
腹巻
レッグウォーマー
カイロ
マフラー
などです。
運動することも腰を温めることになる
運動
これも体を温める方法です。
運動をすれば血液の流れが良くなるので、血液が流れれば熱も運びます。
痛みの原因となる老廃物も排出してくれますし、
なんと36度という平熱を保つためにもっとも活躍しているのは実は筋肉なのです。
ですので筋肉が少ないと熱産生が低下して冷えやすく、その結果腰周りを温めることが出来ません。
ウォーキングやお風呂上がりのストレッチなど無理のないところから体を動かしてみて下さい。
腰痛には温湿布がいいの? 冷湿布がいいの?
湿布についてもよく聞かれます。
温湿布がいいですか?
冷湿布がいいですか?
急性期の場合は冷湿布です
痛みが出てからの痛みが激しい数日間がこれに当たります。
ひやっとした冷感を出すためにメントールやハッカ油、カンフルなどが使われ皮膚の温度を下げる働きがあります。
慢性期の場合は温湿布です
3か月以上続く慢性的な痛みや、3か月以内でも急性の激しい痛みが落ち着いてきたら温湿布を使いましょう。
温湿布には血流改善のためにカプサイシンが含まれていて血管の拡張を狙っています。
血流改善が慢性腰痛の対応になります。